商品開発をする時には、「こんな商品を出したいと思う人」、「思いを理解して仲間になる人」、「2人を理解してくれる上司(偉い立場の人)」の3人が揃わないと成功しません。一人だと、いくら思いが強くてもだんだんパワーが低下してくるので仲間は必要です。具体的に動くには、サラリーマンなので、ちょっとした上司の理解(「やってみたら」の雰囲気)が、どこかでないと表の仕事になりません。
1990年代は担当レベルにパワーがあって、思いを持つ人が多く、また、思いを理解して仲間になってくれる人が多かったと思います。仲間って、共通の敵が存在すると、すごくまとまってプロジェクトとしてもパワーが生まれてきます。当時は、自分の考えが正しいと思って、部下に指示する上司が多く。理解してくれる上司がいなかったと思います。
今は、「2人を理解してくれる上司」は存在しています。1990年代に「仲間だった人」です。ですが、「思いを理解して仲間になる人」がいなくなってきてると思います。例えば、事業部の人が思い持つ人だとすると、開発を進めていくときに関連する部門である「研究の人」、「生産技術の人」が仲間になってくれなくて、商品が出せない、レベルアップが出来ないまま商品化が進むといったことになります。部門の壁が課題となっていると思います。今は、「思いを理解して仲間になる人」を作ることが、ヒット商品を作るコツだと思います。
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